クライマーのよくやる怪我の一つに「パキる」というのがあります。
多くは輪状滑車(指の腱や、腱鞘を押さえているバンド状の部分)
の部分断裂、完全断裂が多いようです。
他にも 前腕の肉離れ!腱の損傷、断裂など様々な要因があるみたいですが。
以前ボルダリング中に左手の中指をパキりまして、ほんとに「パキっ!!」と嫌な音がします!!
現在、痛みはほぼなく、少し腫れぼったい感じは残っている程度です。
朝起きた時だけは指が思うように伸びず、バネのような引っ掛かりがあります。
その後何度も指を動かすうちに引っ掛かりも取れスムーズに動くようにはなります。
とりあえず問題なしかな。
今度は右手の薬指に腫れと痛みがあり、パキり予備軍状態です。
こやつをどう処置すればいいのか!!??一番早く回復させるには!!
怪我の回復に加圧トレーニングは大変有効です。
PEACE&LOVE(下記)にもしっかりあてはまります。
怪我の処置で RICE というのを聞かれたことがあると思います。
安静!冷却!圧迫!挙上!の頭文字をとったものです。
最近では PRICE。従来のRICEのP(保護)が加わったものや
更に POLICE。安静の代わりに適切な負荷!へ置き換えられたもの。
P (Protection/保護)
OL (Optimal Loading/適切な負荷)
I (Ice/冷却)
C (Compression/圧迫)
E (Elevation/挙上)患部を心臓より高い位置にあげる。
さらにさらに!
PEACE&LOVE。。。ネーミングがいいですね。
こちらも頭文字を取っています。
怪我直後の処置
P (Protection/保護)
E (Elevation/挙上)
A (AVOID ANTI-INFLAMMATORIES/抗炎症薬を避ける)
※組織の回復を低下させる可能性のある抗炎症薬の
服用はさけ、アイシングもさける。(痛み止めの薬)
C (Compression/圧迫)
E (EDUCATIN/教育)
※過剰な医学的診察と薬の服用、
不必要な受動的療法を避ける。自ら怪我の内容
治療法、対処法などを学習する。完全受け身にならない。
&
数日後 痛みも少し引き回復に向かうと感じてから。
L (LOAD/負荷)
※痛み、体と相談しながら、負荷を上げていき
日常生活に早く戻る
O (OPTIMISM/楽観思考)
※自信を持ち、前向きな考えを持つことで最適な
回復を可能にする。ポジティブ思考。病は気から!!
V (VASCULARISATION/血流を増やす)
※痛みを伴わない有酸素運動で、負傷負荷への
血流を増やし、回復を促進させる。
E (EXERCISE/運動)
※回復へ向けた積極的なアプローチで、体の動き、
筋力、自己受容性感覚を回復させる。
まずは数日間のPEACEから!その後LOVEへ移行。。
細分化されて理解しやすくなった点はありがたい。
また大きく変化したのは冷やす!アイシングはよくない!?
という点でしょうか? +抗炎症薬もそうですが、炎症を抑えることで
自ら「治癒しなさい」という命令を阻害し、結果治癒が遅れるのでは!
という考えのようです。
もちろん ケースバイケースでアイシングが必要な時はあります!
そこは臨機応変に (^^)/
加圧をしながら指の様子を見ていきます。
指には湿布薬が巻かれておりますが。。。。。